カテドラル、板ガラス、吹きガラスで作られた3つのソフィットは、アール・ヌーヴォーのステンドグラスの傑作である。 ミロ財団で展示するために1984年に解体され、元の場所に戻されたのは、MACが開館する数日前の2009年8月のことだった。

2013年から2015年にかけてJ.M.ボネ工房によって行われたステンドグラスの修復では、ゼネラリタットの動産修復センターの監修のもと、このような壊れやすい作品の他の例では珍しい、ほとんど修復されていないことが確認できた。 これらの作品の保存を容易にするため、リード線の連結とフレームの構造の小変更が行われた。

この作品は、バルセロナに定住したアルザスのガラス職人ルートヴィヒ・ディートリッヒの作品とされている。 しかし、画家のアレクサンドル・ド・リケールが最初の企画を担当したとも考えられている。 この問題をさらに複雑にしているのは、この家の改築を手がけた建築家、エドゥアルド・マリア・バルセルズ・イ・ブイガスが、一時期、「シミルヴィトラウ」と呼ばれる自身のステンドグラス工房で働いていたことだ。 作者については一致していないが、ドレスやヘアスタイルに見られるように、イギリスや中央ヨーロッパの影響は明らかである。